現在築20年の木造2階住宅に住んでいます。子供も大きくなり夫婦2人になったので改装したいのですが、これから年をとることを考えた使いやすい家造りのアドバイスをお願いします。
改修の目的として、
- 耐久性能のUP
- 建物の耐震性能の向上
- 設備機能の高度化に対応
- 長寿社会対応のバリアフリー
- 断熱 省エネルギー性能の向上
- 建物の歴史的表現と保存と再生
以上があげられます。
施工業者の選定が重要課題と思われるのですが、残念なことに近年欠陥リフォームによる苦情が増え続けています。これらは建築を総合的に請け負ったことのない専門工事業者の傾向が多く、その工事内容や技術力に限界や問題が見られます。
例えば、土台や柱の根元にシロアリ被害があっても、また梁や小屋組が腐食劣化していても、その上から塗装してしまう塗装業者やサイディグ屋根葺き業者も多く見られます。これらは建物の寿命を短くするばかりか、地震がきたときに建物が崩壊につながる状態になりかねません。既存建物のリフォーム設計は、すでに存在する建物の長所や短所を総合的に検査し評価する目が重要です。これは総合的な構想力、判断力が必要で、豊富な経験と技術力が必要とされます。新築と同様に経験のある建築家にご相談されることをおすすめします。
『月刊ぷらざ2002年7月号掲載』回答:笹澤智治(JIA会員)
6 月 13, 2005 カテゴリー: 計画 | Permalink
この記事へのコメントは終了しました。
コメント